ビデオ映像部の初日

 気合い入れて9:00ごろ出勤。この日はまだ何をやったらいいのかさっぱりわからず、机で新聞を読みながらみんなを待つ。しばらくすると内田さんと丸山さんが出勤してきた。まず最初はこの2人からの言いつけで、パソコンでのデータ処理。丸山さんの資料をファイルメーカーに打ち込む作業。奥のマックの並んでる部屋に連れていかれ、ひたすら打ち続ける。
 そして10:15ごろ、大津さんが現れる。この大津さんが、今後しばらく僕にいろいろ教えてくれるとのことだった。大津さんは昨日の新入社員と若手社員との懇談会に来ていて、いろいろビデオ映像部の話をしていたのだが、その時最初の印象が、「きびしそうな人だなあ」というものだったので、トロトロしてるとめちゃくちゃ怒られるだろうなと思ってドキドキしていた。
 11:30ごろ、丸山さんの仕事が一段落ついたので、大津さんのところに行く。まずはビデオ映像部の仕事内容をおおまかに聞く。で、最初の仕事を言いつけられる。まずは名前のマグネット作り。ビデオ映像部のみんなの居所を書くホワイトボードがあって、そこに全員の名前を書いたマグネットがあるわけだが、それを3人分作るというのが仕事だった。材料は御茶ノ水にある「レモンガスイ」という画材屋にあるらしく、そこの電話番号を「104」で聞き、そこにかけて在庫の有無と店の場所を聞く。
 電話がおわったあたりで昼食。12:30ごろ、ビデオ映像部の9人で食事に出かける。神田駅近くのビルの3階にある和定食屋に入る。ここでなんとなくみなさんの名前を覚える。このときお茶が出たのだが、みなさんの分を新人である僕が注ぐべきだったのに先輩にやらせてしまって、後から何人かに注意される。かなり不注意だった。エレベーターに乗るときも適当に乗って適当に降りてしまったのだが、こういう場合はみなさんが乗って降りるまで「開く」のボタンを押し続けるのが当たり前。初日からいきなり感じ悪い印象を与えてしまった。
 食事が終わっていったん会社に戻り、すぐ御茶ノ水に行く。店に行くと材料のいくつかがないということなので、注文しておく。会社に戻ってからは、大津さんから再びいろいろ教えてもらう。今度はかなり詳しく、書類や素材映像の場所、書類の書き方、提出先、ADの仕事や動き、心得まで教えてもらう。ただ、一度にまとめて教えてもらったため、ほとんどがうろ覚え。
 そうこうしているうちに19:00ごろになり、ビデオ映像部の7人で夕食に行くことになった。夕食は会社の近くにある居酒屋。ここでみなさんからいろんな話を聞かせてもらった。そしてこれから僕が受け持つことになる作品を教えてもらう。その作品のディレクター、遠藤さんも夕食の場に来ていたので、丁寧に挨拶する。遠藤さんはADとしての心得をかなり真剣に語ってくれ、話を聞く僕もかなり緊張した。夕食の場では、みなさんの飲み物がいつごろなくなるか見極め、微妙なところで店員を呼んで注文しなければならないにも関わらず、またここでも僕は気が抜けてて、大津さん、そして同郷出身の松井さんにやらせてしまった。たったそれだけのことと思うかもしれないが、そのたったそれだけのことができない自分が嫌だった。
 この日の飲み会は結局翌日の1:30ごろに終わった。当然電車も動いてないのでタクシーで帰った。今日1日は、体は全然疲れなかったが、精神的にめちゃくちゃ気を使った1日だった。


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