今日はNR店長99のMAの日。最後の仕上げの日なので気合いいれてかかろうと思っていたのだが、目が覚めると9:00。MA開始は10:00。決して間に合わない時間じゃないけどかなり焦ってしまった。そもそも目覚ましは7:30にかけていたのに全く気がつかなかった。どうも気が抜けていたらしい。急いで出発の支度をして部屋を出る。早稲田駅まで急ぎ足で歩き、そのまま地下鉄に乗る。MAを行う東京テレビセンターに着いてみると時刻は9:35だった。ぜーんぜん余裕だった。よくよく考えてみると、茅場町にある会社よりも早い時間で着いていた。意外と浜町はうちから近いのかもしれない。
とりあえずコーヒーを注文して資料をテーブルの上に広げて準備をしておく。9:45ごろ、音響効果の斎藤さんが現れた。来るとすぐにMAミキサーの住屋さんと打ち合わせを始めた。9:55ごろ高橋さんが現れ、席に着くと同時に音入れが始まった。僕は大学時代にホールや屋外イベントの音響のバイトをやっていたので、このMAという作業が大好きである。今回はどんな音をつけてくれるのか楽しみに待っていた。しかし、音自体はよかったのだが、スタジオのスピーカーの具合がよくないのか、ボロくて老朽化しているのかはわからないが、音がきれいに聞こえなかった。ちょっと残念。
11:30にはだいたいの音入れが終わった。そこで僕はみんなに昼食の注文を聞いて仕出し弁当屋(サペレ萬作)に電話する。この弁当屋は便利なのでよく使うのだが、メニューがあまりおいしそうではないのでみんなからはあまり評判はよくない。スタジオ弁当というと、僕は永谷園がおいしいと思う。しかし永谷園は木曜日の時点でいきなり使ってしまったので、同じところを何度も使うのもなんなので仕方なく萬作にしておく。僕が弁当を注文している間に、音の細かい手直しが始まった。今回は特にアタック(ちょっとした区切りに使う音のようなもの)や効果音を付け加える部分がほとんどなかったので、そんなに手間がかからないと思っていた。しかし撮影時に収録した音があまりきれいに録れていなかったため、その補正に手間がかかっていた。12:00になると弁当が届いたので、作業をナレーション収録後にわまし、とりあえず食事にする。食事を終えてトイレに行って戻ってMAルームに戻ってみると阿部さんが来ていた。阿部さんはナレーション原稿を綿密に確認していた。12:50ごろ、ナレーターの小幡研二さんが現れた。この人の名前を知っている人は少ないと思うが、声はかなりの人が聞いたことあると思う。ニュースステーションの取材VTRのナレーションでかなり使われているし、その他様々な番組で使われている。小幡さんはナレーションブースに荷物を置き、原稿の準備をしていた。その間、高橋さんと阿部さんと僕でナレーションの最終確認をする。すると日経レストランの編集長と担当の記者が現れた。MAは作品制作の最後の行程であり、ナレーションを入れるという重要な作業を行うため、よほどのことがない限りスポンサーには同席してもらう。そしてその場で思ったことを言ってもらい、ナレーションに反映させていく。僕は日経レストランの2人にとりあえずコーヒーを出し、金曜日に送ったナレーション原稿を見て、何か変更点はないか確認する。とりあえずのところは何もないようだったが、とりあえず録りながら確認していこうということになった。
13:10ごろからナレーション収録開始。ナレーションを幾つかのブロックに区切って、まずテスト、そして本番という感じでどんどん進めていく。途中、イントネーションや文章がおかしいと思ったところを高橋さんにどんどん言っていく。編集長も時々高橋さんに注文をつけていく。そうやってナレーション収録が進み、15:30ごろ作業が終わる。それからまた全体の音の調整にとりかかる。今回の取材時に収録した音は、僕がこれまで経験したどの作品よりも汚かった。ノイズはたくさん乗っているし、インタビュー時のレベルもかなりまちまちだった。どうしてこういうことになったのかはわからないが、これは明らかに汚かった。それゆえMA時の補正も非常に時間がかかり、結局17:00ごろまで作業をしていた。それからようやくミックストラックダウン。これまで音声を複数のトラックに分けて収録していたものをLとRの2つにミックスしながらマスターテープのD2に戻していく。ときどき途中でストップして改めて補正を加えていた。そしてこの作業が終わったのが18:30ごろだった。
続いて完成した原板から社内保存用にBETACAMとVHSにコピーしてもらう。上巻からコピーにとりかかった。この段階で残っているのは阿部さんと僕だけ。他の人は自分の作業が終わった段階で順次帰っていった。2人でモニターを見ながらコピーが終わるのを待っていた。すると上巻のコピーが始まって6分30秒ぐらいのポイントで画面中央ちょっと下にチラッとノイズが走った。これがテープそのものに問題があるのか、モニターが悪いのか、途中のケーブルが悪いのかわからなかったが、もしもこれがテープに原因があるノイズだったら修正しなければならない。とりあえず上巻のコピーが終わるのをまって確認することにした。上巻のコピーが終わった段階でMAミキサーにお願いして気になるポイントを見せてもらった。すると明らかにノイズが走っていた。そう、マスターテープにノイズが入っていたのである。これじゃ使い物にならない。めんどくさいことになったなあと思いつつ、東京テレビセンターの営業に行って、修正のため編集室を使わせてほしいと言いに行った。しかし今日はもう終日埋まっているため、明日13:00から修正するということになった。再びMAルームに戻って、今度は収録マザーのBETACAMを確認してみた。するとこれには以上がなかった。もしも収録マザーにノイズが走っていたら大変なことになるところだったが、とりあえずこれでノイズの入っているカットだけを差し替える作業で済むことがわかりホッとした。それにしても編集時に気づかなかった僕には当然否があるのだが、それ以前に編集オペレーターの人がカットをつないでいるときに気づいて、その場で補修しておいてほしかった。これまでノイズが入るということは時々あったのだが、それはだいたい僕らよりも先にオペレーターが真っ先に見つけて補修してくれていたものだった。そうは言いながらも気づかない僕にも当然否があるのだから何とも言えない。ちょっとやるせない気持ちになってMAルームに戻った。
MAルームでは既に下巻のコピーが行われていた。さっきのノイズの件もあるので、阿部さんが食い入るように映像をチェックしていた。しばらくすると下巻のコピーが終わった。とりあえずあの1箇所以外にノイズは見あたらなかったが、とりあえずもしものことがあってはまずいので、コピーしたBETACAMを持って帰って会社で再び確認することにした。この段階で阿部さんは帰る。僕はコピー済みのテープを受け取るためにしばらく残って待つ。ちょっとするとミキサーの住屋さんがテープを持ってきてくれた。それを受け取り僕も東京テレビセンターを後にする。時刻は20:00をちょっとすぎた頃だった。
会社に戻ってとりあえず持って帰った荷物を片づけ、完成台帳に今回のビデオの詳細を記入する。同時にFileMakerのデータベースにも入力する。それからちょこちょこっと雑務をこなして、22:30ごろ仕事を終えてタイムカードを押す。