今朝は9:30ごろ出勤。今日は栃木県CMのクライアントである栃木県の方(県庁の職員)が、10:00にうちの会社に来ることになっている。会社に着くと、すぐにカラーコピーを立ち上げ、手元のコンテをコピーする。コンテは先日郵送あるのだが、もしもクライアントが持って来なかったときのことを考えて、念のため予備を用意しておく。その後その他もろもろの資料を準備し、さらにコーヒーを沸かしておく。9:50ごろ、プロデューサーの内田さんが会社に現れる。なんでも、1階のロビーのところでクライアントのうち1人を発見したらしい。ちょうど連れの人と待ち合わせているところだったらしく、もうすぐ上がってくるとのことだった。僕はいつでも出られるように臨戦態勢で待ちかまえる。
10:00ちょうどに、栃木県の方は2人でフロアに現れた。まず最初にエレベーターホールで名刺交換。そのまま応接室に案内し、ちょっと待ってもらって、そのスキに内田さんを呼びに行く。内田さんが来るまでの間に、デスクの牧之瀬さんにコーヒーを運んでもらう。牧之瀬さんがコーヒーを置いて部屋を出るのと入れ違いで、僕と内田さんが応接室に入る。まさにビジネスマナー通り。この間、ビジネスマナーのビデオを制作した時覚えた通りの作法ができた。ああいうビデオも意外と役に立つこともあるなと考えてみたりした。
部屋に入り、一通り挨拶を済ませた後、早速クライアントからコンテを見た感想を教えてもらう。数カ所直しを入れて、今度の月曜日までに手元に送ってほしいということだった。どうも、5月1日に局長級の人にコンテを見せ、8日に知事に見せるということだった。10:40ごろ、話を終えてクライアントは帰って行った。僕と内田さんはすぐに2人で打ち合わせを始める。コンテをどういう感じに修正するか、じっくり話し合う。ディレクターの飯島さんは、ここんとこ激務のため作業ができるような状態ではないので、僕と内田さんだけで構成を考え、事後報告という形をとることにした。今度のコンテはクライアントの希望でフリップのような形態にしなければならない。そのため、サイズはA3、全てカラーで作ることになった。先日イラストレーターに描いてもらったイラストはモノクロだったので、改めて描いてもらわなければならなくなった。内田さんとの打ち合わせが終わるとすぐにイラストレーターに電話をかけ、今日か明日で空いてるときに来て欲しいとお願いする。すると明日の13:00だったら大丈夫ということだったので、その時間でお願いする。続いてディレクターの飯島さんと渡辺さんに電話を入れる。しかし2人とも電話が全く繋がらない。仕方がないので、留守電に折り返し連絡を入れてもらうようメッセージを入れておく。
コンテの件が一段落ついたところで、内田さんとロケスタッフについての話をする。ロケは3班バラバラで行動する。そのため、少なくともディレクターが3人は必要である。今の段階では飯島さんと渡辺さんしかディレクターがいないため、もう1班は黒崎さんにやってもらおうという話になった。黒崎さんはうちの会社では「巨匠」と呼ばれている人である。美術もの、歴史ものに定評がある人で、これまで数々の賞に輝いている。今はもう50代だが、まだ第一線でバリバリ采配をふるっている。続いてADの話。今のところADは僕1人しかいない。そこで、もう1人、山口さんにADをやってもらおうということになった。山口さんは僕より2つ上の先輩で、今ではADよりもディレクターの比重の方が大きい。これまで美術ものを幾つかディレクターとして制作しており、作品の評判はよいらしい。もう1人のADだが、これはまだ未定とのことだった。そもそもうちの部にもうADはいないのである。後輩の秋山さんはNTT Communicationsの仕事と外務省の仕事で手一杯で、僕の仕事を手伝うヒマなど全くないような状態である。松井さんは相変わらずNTT DATA常駐である。ただ、1人、先日うちに来たばっかりの斉藤さんだけ可能性が残されていた。彼女は今、日経ビデオのスタッフに組み込まれているのだが、まだスタートするまでには若干時間がある。そのため、もしかしたらスタッフに入ってもらうかもしれないという話になった。この時点で、斉藤さんは当然この話を知らない。得てしてスタッフ割りというのは、こういうような密室会議で決められるものである。
スタッフ割りの話が終わったところで、僕はロケハンのスケジュール調整を始める。CMのコンテも今日中に、僕ができるところまでは済ませておくつもりなのだが、この作業は昼間の時間にやることはできない。昼間の時間は昼間の時間にしかできないことがある。昨日の段階でロケハンは5月1日〜3日と決めたので、膨大な取材箇所をうまい具合にその3日間に押し込まなければならない。まずは最も効率よくロケ先を回れるように、タイムテーブルを組み、その後は片っ端から電話をかけていく。
ロケハンのタイムテーブルについてはかなり悩んだ。3日間しか時間がないのに、行かなければならない場所が異様に多いのである。場所が今市と日光だけならまだしも、宇都宮にも行かなければならないのである。とりあえず大まかに1日目は今市と宇都宮、2日目は日光3日目は補助というようにスケジュールを組んでみた。そして実際にそうなるように電話でロケ先に連絡を入れていく。電話をしていくうちに、なんとかうまい具合にスケジュールが並んできた。途中、今市の観光協会に電話して、ロケハン中に泊まる宿を紹介してもらう。宿はゴールデンウイーク中ということもあって、かなり混み合ってはいたが、3人が2泊する分はなんとか確保できた。
今日はロケハン日程を決める作業の他に、「未来につなぐ名工の技」を国際産業映画祭に出品するための出品料を送金に行きたかったのだが、僕は一瞬たりとも席を離れることができないような状態だったので、斉藤さんにお願いして送金してきてもらう。ただ、送金先がオランダだったため、オランダの通貨ギルダを扱っている銀行を探さなければならなかった。とりあえず僕が思いつく銀行幾つかに電話をかけてみたが、いずれも取り扱ってはいなかった。いろいろ探した結果、東京中央郵便局なら送金できるということだったので、東京中央郵便局に行ってもらうことにした。17:00ごろ、斉藤さんが帰ってきて、送金できたかどうか聞いてみると、証明書がなくて送金できなかったとのことだった。なんでも海外送金には本人を証明できるものがないといけないとのことだった。斉藤さんは免許証などを持っていなかったらしく、送金できないと言われたようだった。仕方がないので、明日僕が直接行ってみることにした。
20:00ごろ、ロケハンのスケジュール調整はだいたい終了する。今日連絡がとれるところは、全て連絡できた。後は明日でなければ担当者がつかまらないというようなところなので、明日早く会社に来て、電話しまくることにした。今回取材交渉をやっていて思ったのは、テレビ番組の方がビデオよりも取材交渉が楽だということである。作品によって違いはあるのだろうが、今回は今までの取材交渉の中でも最も楽なレベルだった。電話するとこするとこ、ほとんど全てが快く取材を引き受けてくれる。しかも、こちらが取材をさせてもらおうとしているにも関わらず、多くの人が「取材してくれてありがとうございます」というようなリアクションだった。確かにテレビに出るということで、お店や企業としては宣伝になる。これがビデオだったらこうはいかなかっただろう。しかし、ここで「取材できるのは当たり前」と思ってはいけないのである。あくまでもこちらが「取材をさせてもらっている」ということを忘れないようにしなければならない。
ロケハンのおおまかなスケジュール表ができたところで、ようやくCMのコンテ作りに取りかかる。まずはA3の枠を作り、貼り付ける写真(イラスト以外にも写真がたくさんある)をカラーでスキャンし直す。そしてレイアウトを整え、写真を配置していく。スキャンした写真をそのまま張り込むだけなら楽なのだが、幾つか合成しなければならないようなものもあるため、作業にはかなりの時間を要した。結局今日できる作業を全て終えることができたのは23:45ごろ。急いで荷物を片づけ、23:50ごろ会社を出る。