ふと誰かが僕を呼ぶような声が聞こえた。目を開けると、そこには技術部の大木さんが立っていた。なんでも第2別館の入り方がわからないので教えてくれということだった。寝起きで何がなんだかわからない頭のまま、とりあえず第2別館の入り方を教える。大木さんが去った後、ふと時計に目をやると、時計の針は9:00を指していた。何が起こったのかよーく考えてみると、昨日ちょっとだけ休もうと思ってソファーに横になったまま、いつの間にか熟睡して朝まで寝てしまっていたことに気がついた。会議室を出てフロアを見てみると、当然のことながら誰もいなかった。昨日作っている途中だったコンテもそのままになっていた。コンテは今日の夕方までに発送すれば間に合うので、とりあえずは問題ない。これからどうしようか考えた結果、ひとまず2度寝することにした。9時間も寝ていたわりには、イマイチ眠気がとれない。再びソファーに横になり、目を閉じる。その瞬間、首を絞められて気絶するときにも似た、フワーっとした心地よい感覚が体中を包み始める。そして一瞬のうちに、それこそまさに気絶するように眠りにつく。
次に目が覚めたのは11:00ごろだった。まだ眠気は残っていたが、コンテを作らなければ今日中の発送に間に合わなくなる可能性もあるため、作業に取りかかることにした。洗面所に行き顔を洗い、気合いを入れてパソコンの前に座る。昨日やりかけだった、写真の合成から作業を始める。昨日はPhotoshopで写真の選択範囲を決め、その範囲をチャンネルに保存し、別レイヤーで読み込んだ後、選択範囲を7ピクセル拡張したところで作業を中断していたようだった。僕の頭の中にそんな記憶は全くなく、いきなりわけのわからない操作をして選択範囲を消してしまった。その瞬間、昨日の作業を思い出し、再び選択範囲を拡張するところから作業を始めた。
13:00ごろ、先輩の日向さんが会社に来た。今日は日経ビデオの台本を仕上げるとのことだった。来てすぐパソコンに向かい、資料を見ながらひたすら文章をうち続ける。そうこうしているうちに、次長の阿部さんも現れた。その間、僕はマイペースにコンテを作り続ける。14:00ごろ、なんとか形ができあがったので、ひとまず校正刷りをやってみる。出てきたものを見ながら、微妙に修正を加え、いよいよフォトクオリティ用紙を使って本番出力。プリントアウトのボタンを押したところで、外に出てコンビニで昼食を買う。会社に戻り、のんびり昼食をとる。昼食が終わったころにようやくプリントアウトが終わった。できあがったものをフリップボードに貼り付けるため、ちょうどいい大きさにカッターで切る。そして階段室でスプレー糊をボード全体に吹きかけ、きれいにコンテを貼り付ける。これでようやくコンテは完成。発送に出そうかと思ってフリップを見ていると、1箇所漢字の間違いを発見。すぐにボードからコンテを剥がし、原稿を修正して再びプリントアウトする。16:00ごろ、ようやくプリントアウトが終わり、再びフリップボードに貼り付ける。最終的に間違いがないか確認できたところで、薄い箱に詰めてコンビニに持っていき、ペリカン便で明日到着するように発送する。
会社に戻ると、コンテ作成作業用の道具を全て片づけ、月曜日からのロケハンの準備を始める。18:00ごろ、ディレクターの渡辺さんがフロアに現れたので、しばらくその場でロケハンの打ち合わせをする。聞いたところ、飯島さんもちょうど会社に来ているということだったので、3人で打ち合わせをすることにした。ロケハンでどういうものを見てくるか、どういう話しを聞いてくるか、具体的に話し合う。19:30ごろ打ち合わせが終わり、僕はフロアに戻る。再びロケハンの準備を始めたところで、阿部さんから「メシ行こう」と誘われたので、日向さんも含め3人で夕食に出かける。休日の茅場町はあたかもゴーストタウンのように、ほとんど全ての店が閉まっている。仕方がないのでいつでも空いてる「なか卯」で食べることになった。夕食を終え会社に戻ると、月曜日のロケハンに持っていく資料を全てひとまとめにして、鞄に詰め込む。そして、ロケハンのスケジュールを作り直し、プリントアウトする。その他細々とした作業をこなし、23:15ごろ、全ての作業が終わる。
23:30ごろ、ロケハンの荷物を持って会社を出る。