京都を離れ東京に戻る
 2泊3日の京都旅行も今日で最後。いよいよ東京に戻る日になってしまった。10:30ごろ、友だちの家を出て京都駅に行く。ここで荷物をコインロッカーに押し込み、タクシーに乗って四条河原町に行く。
 今日は大学時代の友だち、入江と一緒に昼メシを食べる約束をしている。河原町に到着したのは11:40ごろ。まだ待ち合わせの12:00まで時間があったため、イノブン(大学時代によく行っていた雑貨屋)で時間をつぶす。12:00ちょっと前に、待ち合わせ場所の阪急百貨店の角に行く。すると12:00を少し遅れて入江が現れた。久しぶりの再開のため、昔話に花が咲く。そのまま2人で四条通を歩き、寺町通りにある「かつくら」というトンカツ屋に入る。店の中では食事をしながら、お互いの仕事のことを中心にひたすらしゃべり続ける。
 店を出ると、今度は四条通沿いにある「からふね屋(京都に多いチェーンの喫茶店)」でコーヒーを飲みながら、再びお互いの仕事のこと、松下電器とソニーの戦略について(入江は松下電器産業の社員である)話し合う。彼は大学時代とほとんど変わりなく、話しているとすごく安心する。13:30ちょうどに店を出て、入江は去っていった。今日は大阪で宇多田ヒカルのコンサートがあるらしく、早めに友だちと待ち合わせて大阪入りするとのことだった。入江と別れた僕は、歩いて四条烏丸まで行き、地下鉄烏丸線に乗って京都駅で降りる。
 京都駅に着くと、コインロッカーの荷物を取り出し、改札の中に入る。在来線のホームを歩いているときは特に感じなかったのだが、新幹線の改札を抜けると、一気に違う世界に来たような感じがした。まるで、新幹線の改札が京都と、それ以外の地域を結ぶ扉のように感じた。雑誌を買い、新幹線ホームに移動する。ホームからは巨大な駅ビルが一望できる。このビルは僕が就職活動のころ、ずーっと工事中だった。そして卒業間近のころにようやく完成した。歴史的な景観に合うかどうかという議論がなされているらしいが、僕はこの外観に大賛成である。京都は過去から現在に至るまで、常に新しいものを取り入れて大きくなってきた街なのである。近いとろこで言えば、日本を代表する「任天堂」や「京セラ」などの先端技術産業が台頭してきたのも、京都ならではの風土によるところが決して少なくはないと思う。この駅ビルも、今の京都には異質に見えるかもしれないが、よくよく見たらその高い芸術性、工芸技術は驚愕に値する。歴史的風土、芸術的センスを意識しつつ、斬新なデザインの建築物を取り入れていくというその建築姿勢に、僕は強い共感の意を表さずにはいられない。
 新幹線がホームに入ってきたとき、僕は大きく深呼吸をしてみた。どの土地にもその地特有の「空気のにおい」というものが存在する。京都独特の空気のにおいを身体中に吸い込み、次に上洛するときまで覚えていられるように、それこそ体が空気で満たされるぐらい、長く、そして深い深呼吸をした。
 新幹線に乗ると、すぐに企画書のネタを考え始める。明日からまた慌ただしい日々が始まる。そのため、明日からできるだけ円滑に仕事が進められるよう、今のうちからネタを考えておこうと思ったのである。新幹線が新横浜を出るまで、ひたすら企画書のネタを考え続ける。そして、一通りまとまったものからネタ帳に書き込んでいく。
 東京駅に着くと、そのまま営団地下鉄東西線のホームに行き、一旦茅場町に行く。会社に行き、おみやげのお菓子やちょっとした荷物を置き、すぐに新宿に向かう。新宿駅西口の電気屋街に行き、「Adobe LiveMotion」を購入する。僕は前々からインタラクティブなWebページを作るために、Macromedia Flashが欲しいと思っていた。ところがつい最近発売されたLiveMotionは、アドビ共通の操作感でFlash出力も可能とのことだった。それだったらわざわざFlashを買う必要なんてないと思い、LiveMotionに決めたのである。
 買い物を済ますと、いつものようにブラブラせず、さっさと電車に乗って帰る。