明日の編集の準備
 9:00ちょうどに目覚める。のんびり身支度を整えて部屋を出る。早稲田駅に向かう途中、いつもとは様子が違うことに気づいた。どこを見ても、人がほとんどいないのである。ふと冷静に考えてみると、今日からもう盆に入っているのである。駅も電車の中も人がまばらで、とても東京の朝の地下鉄とは思えなかった。昨日の夜、新宿方面の空を見ながら感じた印象とは正反対である。しかし、これぐらいの方が通勤しやすくて快適ではある。会社に着いたのは10:00ごろだった。
 会社に着くと、すぐに明日の編集に備えてフィレンツェ歌劇場CMの受けテープと編集素材をまとめ始める。素材がすべて集まり、荷物をまとめ終わったのは11:00ごろ。ここで明日編集を行う東京テレビセンターの営業担当の人に電話をかけ、これから素材を持っていくと連絡する。
 会社を出て、営団地下鉄日比谷線に乗り人形町で降りる。人形町から東京テレビセンターまでは歩いて5、6分。素材と受けテープを入れた紙袋を両手に持って、のんびり歩いて東京テレビセンターに向かう。到着すると、営業担当の人にシンクを入れておいてほしいテープを渡し、どのテープを素材として使うか伝える。
 帰りも歩いて人形町まで行き、地下鉄で会社に戻る。会社に着くと、おととい先輩から預かった服をクリーニングに出しに行く。先輩はついこの間まで富士山でロケをやっており、そのとき使ったウインドブレーカーやタオルを全部クリーニングに出しておくよう言われていたのである。
 午後からは明治製菓の工場見学者用ビデオの業務を始める。まずは技術部のフロアに行く。今回、工場でカールの製造ラインを撮るのだが、そのとき、高速で回転するカッターを撮影することになっている。そのカッターは普通に撮ったのでは歯を映すことができない。そのため、歯を映す方法があるかどうか聞いてみる。すると、カメラマンの大手さんが扇風機を使って実験をやってくれた。最も高速で回転する扇風機の羽をカメラでねらい、その状態でシャッターを入れる。すると、うまい具合に歯の動きをとらえることができた。この状態でもまだ若干早めに動いているように見えてはいたが、ストップモーションさえかければしっかり歯が映りそうな具合だった。お礼を言って技術部のフロアをあとにする。
 自分のフロアに戻る途中、先週、セントラル子供タレントに子役の候補を送ってもらうよう依頼していたのを思い出した。金曜日に発送すると言っていたので、今まだ届いていないということは発送してないことが考えられる。そのため、すぐに電話を入れて確認してみる。すると担当者は盆休みに入っているようだった。そのため、電話に出た人に確認をお願いする。すると、どうも発送の準備はしてあったようだが、まだ発送はしていないとのことだった。そこで、これからすぐにバイク便で送ってもらうようお願いする。
 15:00ごろ、ようやく子役候補が届く。これをプロデューサーの丸山さん、ディレクターの日向さんを含めた3人で見ながら、誰にしようか考える。とりあえずうちの候補を決め、木曜日のクライアントとの打ち合わせで正式に決めることになった。
 夕方から、明日のフィレンツェ歌劇場CMの編集に備え、オフライン編集のテープを見ながら、最終的にカットの長さ、テロップのタイミングなどを決めていく。そしてその内容を反映したエディットシートを作成する。今回はCMということもあり、全部で4カットしかない。そのため、シートとりは一瞬で終わる。
 18:30ごろ、今日やるべきことは全て終了したので、荷物をまとめて会社を出る。外が明るいうちに帰るのはかなり新鮮な気分である。