いよいよスポンサー試写

 AD生活2年目。この2年目に入った瞬間から担当していた作品がある。機械産業広報用のビデオなのだが、ようやくこのビデオがスポンサー試写を迎える。4月から構成案を書き始め、9月にテーマが決まり、10月にロケハンを行い、12月からクランクイン。1月のほとんどをロケで費やし、ようやく今日、スポンサー試写までたどり着いた。
 9:30ごろ会社に来て、まずはCMのオフライン編集を始める。といっても、カット数が少ないため、すぐに終わる。そうこうしているうちにディレクターの林さんが現れる。林さんは昨日オフライン編集が終わったテープに少し手を加えるらしく、すぐに作業にとりかかった。僕は林さんから台本とテロップ原稿を受け取り、それぞれ25部ずつコピーをとる。しばらくすると林さんがオフライン編集の手直しが終わったテープを持ってきた。早速そのテープをバックアップ用にコピーをとる。そんな作業をしていると、あっという間に時間が過ぎていった。11:20、林さんと一緒に会社を出る。
 営団地下鉄日比谷線に乗って神谷町で降りる。そこから歩いて約5分のところにスポンサーのいるビルがある。12:00待ち合わせの予定だったが11:50に着いてしまった。あまり気にせず中に入っていく。このスポンサーは企業による会員組織であり、今日は各社の広報担当が集まった会合が行われる。その場でビデオの試写会が行われ、可否の判断が下されるわけである。可否といっても、ダメと言われるわけではない。せいぜいナレーションや映像の直しが入るぐらいである。
 12:00ちょうど、各社の広報担当、事務局はだいたい集まった。まずは昼食から。この会合ではいつも昼食が出る。いつもいつもかなり高価な食事が出るので、毎回かなり楽しみである。昼食の途中で、部長の内田さんが現れた。プロデューサーの阿部さんは緊急事態が発生したため来れないということだった。食後すぐに試写が始まる。まずはビデオテープを再生させて、一通り見てもらう。その後みんなから批評してもらう。案の定幾つか映像とナレーションの直しが出たが、それほど大きな直しはなかった。14:00ごろ試写は終了。会社に帰る途中、神谷町駅を出てすぐの喫茶店で今後の編集方針について打ち合わせをする。14:30ごろ喫茶店を出て、内田さんは恵比寿方面へ、僕と林さんは逆方向の電車に乗る。林さんは隣の霞ヶ関で乗り換えということで降りていった。僕はそのまま乗って茅場町で降りる。
 会社に戻ると、すぐにCMの編集作業にかかる。ちょいちょいと直しを入れ、ディレクターの佐野さんに見てもらう。するとそこそこ納得してくれたように見えた。しかし1点修正が入った。加えて、明日の編集に備えてもう1案構成を用意しておくようにと言われた。さっそく素材のテープを見ながら案を練り始める。
 夕方から夜にかけて、今担当してるVP全ての編集作業の雑務をすごい勢いでこなしていく。CMのネタをじっくり考えられるようになったのは23:30ごろからだった。実を言うと、今日は(正確には明日の0:00)Windows2000の発売日なので、秋葉原のカウントダウンに行こうかと思っていたのだが、仕事が終わらなかったためあきらめることにした。
 ひたすらオフライン編集機の前で、数少ない素材を見比べながら構成を考えていく。2:30ごろようやく2案とも完成する。あとは明日佐野さんに見てもらうだけ。その後、先日終わったVPを役者に送る手はずを整える。同時に、今日試写の済んだテープを取材先(仮編集のテープを見せるよう言ってきたところだけ)に送る手配をする。そんな雑務をこなしつつ、3:30ごろには作業が一段落つく。
 4:00ごろ、いつものように寝袋を敷いて寝る。


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