編集と録音のダブルブッキング

 8:50に机の前の床の上で目覚める。そのまますぐに出発の準備を整え9:10に会社を出る。9:20には東京テレビセンターに到着。今日は、去年からやり続けている機械系のビデオの編集と、生命保険会社の法令遵守ビデオの録音が重なってしまった。ところが、運よくどちらの作業も同じ東京テレビセンターで行われるため、僕は必要に応じて両方の部屋を行ったりきたりしなければならない。まずは4階の編集室に入り、コーヒーを注文する。その後すぐに3階の録音の部屋に行き、こちらでもコーヒーを注文しておく。録音の部屋では、ミキサー助手の方が既に素材の立ち上げを始めていたので、この場で今日の作業の内容を説明しておく。その後再び編集の部屋に戻り、編集オペレーターにやはり同じように今日の作業内容を説明する。同時にシートも渡し、どれがどの素材を使用するのかということも説明する。再び録音の部屋に戻ると、プロデューサーの橋本さんとスポンサーの方が既に来ていた。橋本さんに今日の作業のことを説明し、僕がいないときはいろいろ手伝ってほしいとお願いする。橋本さんは快く引き受けてくれた。その後再び編集室にもどると、ディレクターの林さんがほどなくして現れた。この時点で時刻は10:00ちょうど。どちらの作業もスタートする時間である。
 まずは編集室でオープニングをつなぎ始める。このビデオのシリーズはオープニングに決まり事があるため、その作業を一通り指示する。オープニング部分ができたところで一旦編集室を出て録音の部屋に行く。ここでは音入れの作業が既に始まっていた。特に何の支障もないようだったので、15分ぐらいでその場を離れる。編集室に戻ると、どうも会社の映像データベースからコピーした映像が汚いということが話題になっていた。よく見ると確かに汚い。データベースの元はDigital BETACAMなのだが、そのデジタルの粒子がギザギザと出てしまっているのである。特に動きの早い映像に関してはそれが顕著に現れる。このままでは使用することができないので、とりあえず午後イチで会社に戻り、再びコピーしてくることにした。その後録音の部屋に行き、プロデューサーの橋本さんに昼食用のお金を渡す。再び編集室に戻り、すぐに昼食を注文する。12:30ごろ、プロデューサーの内田さんが現れる。それとほぼ時を同じくして昼食が編集室に届く。ここで僕は一気に昼食をとり、録音の部屋に行く。こちらでは既に昼食は終わっており、午後イチのナレーターの入りを待っているところだった。ここで今後の作業についてちょっと打ち合わせをして、13:00ごろ、編集室に戻る。すぐに荷物をまとめて会社に戻る。会社に戻ると、映像データベースからBETACAMに必要な映像をコピーしていく。それを持って急いで編集室に戻り、すぐに確認してみる。すると不思議なことに今度の映像はものすごくきれいに撮れていた。作業としては全く同じ具合で行ったのだが、今回はすごくうまくいった。何が悪かったのだろう?理由がよくわからないままだったが、とりあえずうまくいったので一安心。午後はそのまましばらく編集室で編集作業に専念する。
 14:00ごろ、ナレーション収録を行っている部屋から内線電話がかかってきた。なんでもナレーションの言葉が問題になっているらしく、先日僕が持っていた資料をすぐに持ってきてくれということだった。資料をあさり、急いで録音の部屋に行く。それをディレクターの野々上さんに渡すと、すぐにその場でプロデューサー、ディレクター、スポンサー、ナレーターを含めた話し合いが始まった。法律の条文をそのままナレーションで入れなければならないのだが、条文が非常にわかりづらく、いくつか誤解があったため、ナレーションが少々変わってくるということだった。みんなで悩みまくり、とりあえず一つの結論に落ち着いたところで編集室に戻る。
 しばらく編集室で作業を行い、15:30ごろ録音の部屋に行ってみる。するとちょうど作業が全て終わり、スポンサーが帰った後の状態になっていた。すぐに部屋の中を片づけ始める。それと同時に完成原板からBETACAMとVHSへのコピーが始まった。プロデューサーの橋本さんは途中で帰り、野々上さんと僕だけでコピーしている映像を見る。16:00には全ての作業が終了。野々上さんはそのまま帰っていった。僕は録音の荷物を持って編集室に行く。
 17:45ごろ、ようやく白素材が完成。すぐにテロップ入れを始める。テロップのサイズ、フォント、位置などを細かく指示していく。テロップ入れが全て終わったのは20:00ごろだった。ここでキャラ入りでVHSに3本コピーしてもらう。コピー中の映像を見ているとき、プロデューサーの内田さんが、1カ所、映像で気になるところがあると言い出した。その部分は借り物映像のところで、明日にはテープを返さなければならなかったため、コピーが終わったところでオペレーターにお願いして、そのテープの中から使いそうな部分を抜き出してBETACAMのテープにコピーしておく。全ての作業が終了したのは20:20ごろ。大量の荷物を持って会社に戻る。
 会社に戻ると、テープを片づけ、完成台帳に生命保険会社のビデオのことを記入し、その後機械系ビデオ用のVHSラベルを作成し、ナレーション原稿に手を加えプリントアウトする。ナレーション原稿ができたところでナレーターの小幡研二宛の事務所にFAXで送る。0:00ちょうどに会社を出る。


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