12:45ごろ、表参道のSPOTに行く。今日は、先日編集が終わったばかりの「大同401k」の音楽打ち合わせの日。本編集済みの原版をキャラありでコピーしたVHSと、ナレーション原稿を持ってSPOTに向かう。SPOTの入口でインターホンを押すと、何やら聞いたことのある声がした。しばらくすると、大学時代からの友だち、梶原が現れた。なんでも梶原は、昨日から会社に泊まり込んで、音の仕込みをやっているようだった。梶原の話では、今日僕が会う予定の塩屋さんという方は、徹夜明けで眠っているとのことだったので、待ち合わせの時間までしばらく待つことにした。僕は梶原に案内されて、音楽の作業室に入れてもらう。そこには僕が目にしたことがある機材が幾つかあり、非常に懐かしい気分に浸ることができた。ただ、さすがに今の僕がその機材に触ることはできない。そもそも卒業して3年ほど機材に触っていないため、昔の感覚をだいぶ忘れてしまっている。なんというか、一部の人にしかわからない表現をすると、RBCの制作部の人間が、技術部の人が機材を触っているのを見ている状況というのだろうか、そういう感じがした。実際、梶原は今でも技術(?)の人間として機材を触るが、僕は演出に転向してしまい、機材を触ることがなくなってしまったため、仕方がないのかもしれない。
しばらく梶原と話をしていたら、すぐに13:00になった。梶原に案内され2階に移動する。梶原が寝ている塩屋さんを起こしてくれた。僕は塩屋さんの案内で作業室に入る。名刺交換をして、早速ビデオテープを見ながら打ち合わせを始める。音楽をつけてほしいところ、SEをつけてほしいところなどを伝えていく。一通り見終わったところで打ち合わせは終了。再び1階に行ってみると、梶原がコーヒーでも飲みに行こうと誘ってきたので、一緒に行くことにした。
梶原と2人で歩いて、近くのマクドナルドに行く。僕は今日まだ食事をしていなかったので、ついでに食事を済ますことにする。話をしているとき、梶原がふと「こういうのって、俺たちが大学時代に憧れてた光景じゃない?」と言ってきた。こういうのというのは、お互いマスコミ業界に入り、仕事関係で会ったときに、ちょっと2人だけでお茶をするというようなことである。確かに、僕は今回ディレクターとして梶原が働いているSPOTに行き、その帰りに梶原と2人で表参道のマクドナルドで食事をしている。言われてみればその通りかもしれない。だが、果たしてお互い大学時代に思っていた通りの生活になっているだろうか?その答えはまだ出ない。というよりも見いだせていない。いずれ、時の経過がその答えを運んで来てくれるだろう。
15:00ごろ、梶原は会社に戻っていった。僕は梶原と別れ、営団地下鉄表参道の駅に向かう。銀座線に乗って新橋で降りる。そこから地下道を通って「ゆりかもめ」の方向に向かう。知らない間にゆりかめもの新橋駅周辺は大工事に突入しており、僕が知っている頃とは大きく様変わりしてしまった。並んで切符を買い、ゆりかもめに乗り込む。日曜日のゆりかもめは人が非常に多く、当然のことながら座れなかった。のんびり立ったまま外の風景を見ながら時間をつぶす。そして国際展示場正門駅で降りる。
先週から東京ビッグサイトでは「21世紀夢の技術展(略称:ゆめテク)」というイベントが行われている。このイベントは、僕の所属している会社の親会社が主催しているので、うちの会社にも招待券が大量に送られてきた。そのため、一度見に行ってみようと思ったわけである。僕はこういうイベントが大好きである。各出展社ともに、かなり気合いを入れて自社をアピールするものを展示している。ビッグサイト東展示場に入ると、まずは「情報・通信」の展示をしているエリアに行ってみる。名前の通り、NECやら富士通やら、電気通信業界が集まるエリアである。続いて、その奥にある「生命科学」エリア、「
宇宙・海洋開発」エリアを見て回る。
会場はかなり広いため、この2つのエリアを見ただけで歩き疲れてしまった。ちょっと休憩して、今度は「環境保全」エリア、「生活基盤」エリアをまわる。とりあえず全体を見た感想としては、やはり最近のトレンドなのだろうか、「情報・通信」エリアが一番充実していた。「生活基盤」エリアでは、本田技研工業の「P3(二足歩行ロボット)」が群を抜いていた。P3の登場予定時間の30ほど前からブースの周辺に人混みができはじめ、いよいよ登場したときにはもはや後ろの方からは全く何も見えないような状態だった。「宇宙・海洋開発」エリアではNASDAがしきりにH2Aの優位性をアピールしていたが、果たしてそんなに宣伝してよいのだろうかと、見ている僕の方が心配になってきた。あれだけ実験に失敗しているにも関わらず、大々的にアピールしちゃって、もし開発中止になんてなったらどうするんだろうと思ってみたりした。
さて、今回の「ゆめテク」のメインである(と僕が勝手に判断した)、「情報・通信」エリアだが、案外どの企業もそれほど力が入っていなかったように感じた。ソニーはAIBOとSo-net関連だけの展示だったし、松下に至っては何をアピールしたかったのか結局わからずじまいといった感じだった。Microsoftはやる気が全く感じられなかったし、IBMもものすごく地味なイメージだった。比較的人が集まっていたのはセイコーエプソン、富士通、NECあたり。「先端技術と言えばNTT」という印象を持っている僕は、今回真っ先にNTTグループのブースに行った。確かに先端技術の一端を垣間見ることはできたのだが、グループ各社がバラバラに展示をしているという感じで、グループとしての統一感が出せていなかったのが残念だった。
今回最も力が入っており、客が集まっていると感じたのは「キャノン」だった。ブース自体の大きさもゆめテク最大規模で、客もかなりの列をなして並んでいた。その場で撮影してすぐプリントアウトするコーナーは、ものすごい列だった。さらに、ブース内に美容室を設け、カリスマ(っぽい)美容師に髪の毛を切らせ、その姿を撮影してすぐプリントアウトするコーナーは、並んでも絶対自分の番まで回ってこなさそうなぐらい人が押し寄せていた。展示映像も「ゆめテク」の中では最も優れており(僕はこういう展示会は展示映像を見るために行っている)、唯一のマルチ画面(複数のテレビを繋ぎ会わせたもの)を使用しているブースだった。マルチ画面で映像が出つつ、その映像に会わせて目の前でストリートダンサーが踊り、ときには画面が割れて、その奥にいるVJが映像をコントロールしている様子が見れたり、壁にブルーのライトを当てて、クロマキーで人とCGのキャラクターを合成したりと、凝りに凝った内容だった。
18:30ごろ、一通り全てを見終わったところで東京ビッグサイトをあとにする。再びゆりかもめに乗って新橋へ。そこから営団地下鉄銀座線に乗って日本橋で降りる。そして東西線に乗り換えて早稲田に戻る。