CMロケ前日打ち合わせ
 目が覚めたら10:00ちょっと前だった。今日は10:30からJR東日本に撮影許可をもらいに行かなければならない。ものすごく急いで身支度を整え、部屋を出る。新目白通りを出ると、すぐにタクシーをつかまえJR田端駅に向かう。10:25ごろ、なんとか田端の駅前に着いた。走ってJR東日本のビルに向かう。
 受付で広報の担当者の名前を告げ、しばしロビーらしきところで待たされる。しばらくすると担当者が現れ、僕を広報のフロアに案内してくれた。まず、撮影を行う電車を時刻表を見ながら相談していく。とりあえず1つに絞れたところで、先方書式の許可申請書を記入する。11:15ごろ、諸々の手続きが全て終了。JRのビルを出て田端駅に向かう。電車に乗る前に、駅前のマクドナルドで昼食を済ます。今日は一旦会社に行くと、あまりの慌ただしさに昼食を食べているような時間がないことは既にわかっていた。そのため、ちょっと早いが今のうちに昼食をとっておくことにしたのである。
 12:00ごろ会社に行くと、机の上には数え切れないぐらいのメモが置かれていた。すぐに1つ1つ確認の電話を入れていく。今日電話しなくても済むようなもの、僕から連絡しなくてもよいと思われるものは、今日連絡するのをやめ、思い切ってメモを全て捨てる。というのも、今日は連絡しなければならない場所が異様に多い。おそらくテレアポの仕事の人以上に電話をしても連絡しきれないぐらいの分量がある。さらに言うと、僕の机の上は既に保留のメモがあふれかえっており、余計なものが増えると肝心な情報が埋もれてしまい、連絡を忘れてしまう可能性もある。
 いざ電話をし始めたら、案の定全く時間が足りないことがわかった。こちらから電話をする分量も多いのだが、先方からも同じぐらいかかってくる。何に対してそんなにたくさん電話しているのかというと、全ては日光特番の取材先に対して、撮影日時についての打ち合わせの電話である。ロケが来週の火曜日に迫っているため、今週中にできる限り連絡を終えておかなければならないのである。しかも明日はロケのため、電話連絡がしづらい状態である。
 17:00からCMのロケの打ち合わせをする予定だったが、ディレクターの飯島さんが30分ほど遅れると電話をしてきたため、そのスキに僕は取材日程の打ち合わせの電話をかけ続ける。17:45ごろ、なんとか電話連絡も一段落ついた。ちょうどそのとき、飯島さんが会社に現れた。すぐにカメラマンの斎藤さんを呼び、打ち合わせを始める。
 CMの打ち合わせを始める前に、まず特番の女性タレント班の打ち合わせを行う。撮影項目、演出方法などについて、ディレクター、プロデューサー、カメラマン、そして僕というメンバーで議論していく。18:40ごろから、ようやくCMの打ち合わせに取りかかる。あいにく明日、明後日は雨天。ただ、それでも気にせず撮るということになった。その際、特番のロケの際、タイミングを見計らって取り直す可能性も視野に入れつつ話を進めていく。
 打ち合わせが進んでいくにつれ、スタッフ全員、様々な疑問をかかえ始め、それら全ての問い合わせ、アポ取りが僕の身に降りかかってきた。この調子だと、明日のロケは移動中も、撮影中も脇目もふらず電話をし続けないと全てのスケジュールをこなせないのではないかというぐらいに、分量がふくれあがっていった。しばらくすると、プロデューサーの内田さんがディレクターの飯島さんに、「ハヤタは明日ロケ行かせないで、会社で作業をやらせてもいいだろう?」と言ってくれた。飯島さんも納得してくれ、その分の穴埋めを、先日来たばっかりの斉藤さんにまかせようということになった。僕の心の中では「ロケに行きたい」という気持ちは1割。残りの9割は「助かった。明日は社内で作業ができる」という気持ちだった。はっきり言ってロケ先から30〜40箇所も電話連絡するのは無理である。社内にいたとしても大変な作業を、ロケ先からこなせるはずがない。連絡をとらなければならない箇所は膨大な数にのぼるが、とりあえず明日、電話連絡に専念できるようになったのは、不幸中の幸いである。
 CMの打ち合わせは20:00ごろ終了。その後、女性タレントの演出スタッフとスケジュールを細かく打ち合わせていく。21:30ごろから、僕の代わりにロケに行くことになった斉藤さんに、明日のロケについての詳細を伝えていく。取材先の連絡先、担当者、まずどこを訪ねるのか、移動にはどのくらい時間がかかるか・・・そういったことを細かく伝えていく。連絡事項が終わったところで、ロケの荷物を全て彼女に手渡す。22:30ごろ、伝達事項は全て終了。ひとまず明日連絡しなければならないところを全て書き出し、それぞれどういう話をしなければならないか、まとめる作業に取りかかる。まとめ終えてみると、明日連絡しなければならないのは全部で36箇所。項目にして100を越える。かなり大変なことになりそうだ。
 23:45ごろ、終電間際で作業を急いでいると、飯島さんから電話がかかってきた。「今日これから台本を仕上げて会社に持っていくので、ハヤタくんは残っといて」とのことだった。そういうわけで帰れなくなってしまった僕は、ついでだからたまった仕事を一気に終わらすため、ペースを落とさず迅速に仕事を進めていく。
 4:00ごろ、ひとまず作業を中断し、一旦仮眠をとることにする。完徹してしまうと明日の仕事に響くので、とりあえず睡眠は必要なのである。いつものように、床に寝袋を敷いて寝る。