ふと誰かが呼ぶ声で目が覚めた。はっと体を起こして目の前を見ると、飯島さんがいた。時計を見ると時刻は5:30だった。すぐに起きあがり、飯島さんの台本作成の手伝いをする。手伝いと言っても文章を書くのは飯島さんで、僕はすぐ隣にいて飯島さんが「○○って何だっけ?」という質問に即座に答えられるように待機しておく。しばらくすると、「パンとコーヒーでも買ってきて」と言われたので、急いで近くのampmに行き、パンを買い込んでくる。コーヒーは会社のコーヒーメーカーで沸かす。飯島さんが台本を打っているその隣で、適時質問に答えながら、僕はもうすぐ始まる「日経ビデオ コンプライアンス」の制作スケジュールを作成する。
8:00ごろ、今日のロケに僕の代わりに行ってもらうことになった斉藤さんが現れる。ロケの出発時刻は8:30だったのだが、飯島さんの台本作成がまだ終わらなかったので、出発を9:00に遅らせる。その間、僕は技術のフロアに行き、簡単な打ち合わせを済ませておく。9:00ちょうどに台本が完成し、飯島さんは慌ただしくロケに出発する。僕はロケ車のところまで行き、スタッフと簡単な打ち合わせをしてみんなを見送る。
フロアに戻ると、すぐに電話を始める。何しろ、今日は日光特番関係で約50箇所に電話をしなければならない。ロケハンを終え、実際の撮影日時を連絡するところ、スケジュールの調整をするところ、全く始めて電話して、早速来週撮影させてもらえるようお願いするところ、などなど全部合わせてなんと50箇所である。さすがの僕もこれにはびっくりした。50箇所電話するだけでも大変なのに、全ての担当者と電話で話し、撮影日時について相談して・・・なんてことをやってるとかなりの時間がかかる。さらに言うと、今日は睡眠時間が比較的少なく、体調が万全でもない。果たして50箇所全て電話することができるのかどうか。日光特番最大のヤマ場が今日訪れた。
午前中は比較的スローペースで、じっくりスケジュールを考えながら電話をしていく。何しろ3人のタレントに3つの撮影スタッフがつく。そうなると、同じ時間に3箇所で同時にロケをやっているということになる。言葉で書くと簡単なことなのだが、それらを全て完璧に把握し、アポどりのダブルブッキングがないようにセッティングしていくのはかなり大変なのである。
午後から、「本当に今日中に電話連絡が終わるのか?でも今日連絡が終わらないとヤバイことになる!」という危機感がつのり、かなりハイペースで電話をしていく。その結果、なんとか17:00までに、土日に連絡をつけられない機関、組織に電話し、話をつけることができた。18:00ごろまでハイペースで電話をかけ続ける。途中、ロケに行ってるスタッフから何度も電話がかかってくる。「○○さんに会いたいんだけど、今日中に会えるように手配して」とか「○○って場所はどこにあるの?」というような電話がほとんどで、その都度、猛スピードで手配を終え、すぐに折り返し連絡を入れ、「○○さん、今日の18:00にアポとれました。場所は・・・」というように伝える。
18:00ごろから、ディレクターの黒崎さん、そして山口さんと打ち合わせを始める。アポどり、資料収集などの制作進行的仕事を全て僕が一手に引き受けているため、それらを全て伝えていく。打ち合わせ後、案の定幾つか疑問点が浮かび上がってきたため、それらもまた連絡箇所に追加されてしまった。しかしさすがにこの時間になると、企業、組織などは連絡がつかなくなってしうまうため、これらに関しては月曜日に連絡をとることにした。
19:00以降は個人への電話を始める。個人の場合、帰宅が夕方以降という場合が多いため、日中よりもむしろ夜の方が電話しやすいのである。20:00ごろ、自転車に乗って北の丸の科学技術館の中に入っている千代田ビデオに行く。というのも、今ロケに行っているスタッフから、「テープが足りなくなる可能性がある」という連絡を受け、明日、ロケスタッフに合流するディレクターの渡辺さんに、テープを持っていってもらおうと思ったのである。渡辺さんは今、テレビ番組の収録のため、千代田ビデオに入っている。そのため、僕が直接行って手渡すことになったのである。本当なら僕は会社に残って電話連絡の続きをしたかったのだが、誰の代わりに行ってくれる人がいなかったため、仕方なく僕が行くことになったのである。スタジオに入り、テープを渡すとすぐに会社に戻る。途中、不運にも雨が降り始め、かなりビショ濡れになってしまったが、そんなことは気にせずに、会社に戻って電話連絡を続ける。
23:30ごろ、ひとまず作業を中断する。今日だけでなんとか43箇所ぐらい電話連絡をつけることができた。今日中に電話連絡を済ませておかなければならないところは全て終わらせることができたため、残りは明日以降に電話することにした。帰り支度を整え、かなりヘロヘロな状態で会社を出る。