睡眠不足な状態でいよいよロケ開始
 いろいろと紆余曲折があったが、何はともあれ今日からロケである。6:30の段階でCMの仮編集の作業が終了。ちょうどこのころから、他班のスタッフが会社に集まり始める(今回のスタッフは総勢29人だが、それを3つの班に分け、ほぼ全ての行程で別行動をとることになっている)。みんな身支度を整え、出発までの時間を慌ただしく過ごしている。僕は他班の出発の準備を手伝う。ロケ車に機材を積み込み、スタッフと最終的な打ち合わせを済ませる。そして7:00ちょうどに2班のスタッフが出発する。僕らのスタッフは7:30出発なので、それまでの時間を比較的のんびり過ごす。
 7:30ちょうどに、僕らのスタッフも出発する。行きがけは、ちょっと罪悪感がありながらも、ロケバスの中で熟睡させてもらう。そうしないと、ロケ最中に眠くなって仕事ができなくなってしまう。9:30ごろ、日光の隣町、今市市に到着する。僕らの班のタレント、掛布雅之さんとの待ち合わせは10:30。まだかなり時間があまっていた。とりあえず僕はロケバスを降り、急遽連絡しなければならなくなった箇所に電話を入れていく。その間、他のスタッフは日光杉並木のロケハンに出かける。10:00ごろ、取材をお願いした樹木医の方が現れる。ディレクターの飯島さんはその場で簡単に打ち合わせを始める。僕はその間もひたすら電話連絡を続ける。
 10:45ごろ、黒塗りのベンツが駐車場に入ってくる。そして中から掛布雅之さん、マネージャー、そしてテレビ大阪のプロデューサー、宮谷さんが出てくる。早速簡単に打ち合わせをして撮影を開始する。11:40ごろ、ここでの撮影は終了。全員ロケバスに乗り込み、すぐに日光に移動する。今日の昼食は全スタッフを集め、とりあえず簡単な自己紹介などをできるようにセッティングしている。日光山内の食堂に入り、とりあえず全員食事を済ます。その後、スタッフ全員で簡単な自己紹介を済ませ、すぐにその場を離れる。
 13:00から、日光東照宮の陽明門でタレント3人(掛布雅之、伊藤克信、小林千香子)の集合シーンを撮影する。撮影の準備をしていると、案の定、観光客やら修学旅行客が掛布雅之さんのまわりに集まってくる。僕はそういう人たちを引き剥がすのが仕事である。とりあえず撮影の邪魔になる人たちを全員遠くに引き離す。撮影が始まると、騒いだりフラッシュをたかれたりすると困るため、大声を上げそうな人(修学旅行の小学生)や写真を撮りそうな人(ほぼ全員)を押さえてまわる。写真を撮ろうとカメラを構えている人がいると、すぐにその人のところに駆け寄り、カメラの前に手を出し、撮れないようにする。そうこうしているうちに、1つ目のカットを取り終わる。そして次のカットを撮る準備をしているところで、突然天候が崩れ雷雨になる。仕方がないので、一旦タレントを濡れないところに連れて行き、天候が回復するのを待つ。しかし一向にやむ気配がない。そのため、とりあえず小雨になったところで撮影を再開することにした。一気に撮影を済ませ、陽明門でのシーンを終わらせる。
 14:30ごろ、陽明門でのシーンが終わり、再び班ごとに別行動となる。僕らはそこからまた今市市に戻り、17:30ごろまで撮影を続ける。撮影の最中、各班からひっきりなしに電話が入り、その全てに対応しなければならなかった。何といっても全ての取材先との交渉を行ったのが僕ということもあって、場所の確認や取材先との連絡など、何か不都合なことがあると、全て僕のところに連絡が来る。そのため、ロケバスに乗っているときなどは、ほぼ全ての時間を電話で費やしていた。
 ひとまず今日の撮影項目が終了したところで、宿に移動する(泊まる場所も班ごとに別である)。僕らが泊まるのは日光東照宮直営の、「日光東照宮晃陽苑」というホテル。想像以上に豪華な宿だった。ひとまず全員部屋に移動し、夕食の時間までくつろいだ時間を過ごす。しかし僕はそんなにくつろいではいられなかった。やはり方々に電話連絡をしなければならなかった。他班はまだ撮影が続いている。そのため、頻繁に電話がかかってきていたのである。18:10ごろ、プロデューサーの内田さんが宿の部屋に到着する。とりあえず今日のCMの試写の結果を聞かせてくれる。すると、クライアント側にほとんど異論はなく、ほとんどそのまま編集してよいということになった。
 18:30から宿の中で食事をとる。食後、20:00ごろから僕とディレクターの飯島さんは車に乗って外出。日光にある老舗のホテル、「日光金谷ホテル」に行く。というのも、ここで明日の7:30から取材させてもらう「日光杉並木オーナー」の方と打ち合わせをすることになっているのである。しばらくロビーで待っていたのだが、なかなか本人が現れないので、携帯電話に連絡してみる。するとすぐ近くに本人がいた。挨拶を済ませ、すぐに打ち合わせに入る。そのまま22:00まで打ち合わせをして、僕らはホテルから出る。
 ホテルを出て、そのまま自分たちが泊まっている宿に戻るかというと、そうでもなく、今日は演出スタッフだけが集まって演出打ち合わせなるものをやることになっているのである。小林千香子(タレント)のスタッフが泊まっている福田屋ホテル(小林千香子は日光金谷ホテルに宿泊)に行き、打ち合わせを始める。しばらくすると伊藤克信班のディレクター、渡辺さんが現れる。とりあえず今日の撮影内容をそれぞれ報告し、それを受け、明日からどういう感じで動くかを決める。23:30ごろ打ち合わせが終わり、飯島さん、渡辺さん、僕の3人は車に乗って福田屋ホテルをあとにする。途中、伊藤克信班が宿泊しているホテルコメット日光に寄り、渡辺さんを降ろす。そして僕と飯島さんはようやく宿にも戻る。
 宿に戻ったのは0:00ちょうどだった。すぐに風呂に入り、0:30ごろようやく布団に入る。