ロケの仕込み
 僕はいつも夜寝るとき、6つの目覚まし時計をセットしている。だいたいはその音で起きるのだが、今日はどれ一つとして気づかなかった。8:30に目覚ましをかけていたのだが、目が覚めたら時刻は既に10:30になっていた。急いで身仕度を整えて部屋を出る。
 会社に着いたのは11:00ごろだった。まず、昨日のロケで使った荷物を片づける。そしてテレビ本部のフロアにいるディレクターの飯島さんのところに行く。実は昨日、ロケの空き時間に会社に電話した際、プロデューサーの阿部さんから「今週の土曜日にロケが入ったから」と言われてしまった。そのため、ディレクターに会って詳細を聞こうと思ったのである。
 飯島さんに話を聞いてみると、パシフィコ横浜で行われる「ROBODEX2000」というイベントを撮影したいということだった。どういう映像を撮りたいか確認して、さっそく取材交渉を始めることにする。
 まずは撮影したいと思っている企業に電話して、撮影が可能かどうか聞いてみる。続いてイベントの実行委員会に電話をかけ、取材許可のもらい方を聞く。すると、特に難しい手続きは必要ないようだった。あとは、会期中に行われるイベント、混雑予想などを聞いていく。一通り確認ができたところで、撮影日の技術スタッフをおさえる。そして、ロケスケジュールを素早く作ってしまう。
 昼過ぎから、今週金曜日に行うスタジオ収録のスケジュールを作り始める。同時に明日のロケの準備もやっていく。17:30ごろ、キリンの担当者から電話がかかってきて、お願いしておいた撮影小物が用意できたと連絡をくれた。そこで僕はすぐに会社を出て、歩いてキリンの本社に向かう。18:00ごろキリンに到着。2階の打ち合わせスペースで一つひとつ確認しながらものを受け取っていく。
 19:00ごろ会社に戻り、借りてきたものをディレクターの日向さんに確認してもらう。そして先方で用意できなかったものをリストアップしていく。このうち、僕が以前やった作品で使ったものもあるので、それを引っ張り出してきて日向さんに確認してもらう。
 21:00ごろ、ロケの準備などもろもろが一通り終了。これで帰れるかと思いきや、一つ、まだやってないことを思い出した。うちの部で来年度購入するもののリストを作っていなかった。早い話、雑務である。買うものの機種選定などは済んでいたので、それらをリストアップしていき、価格を書き込み、購入の事由を書いていく。これがかなりめんどくさい作業なのだが、なぜか僕は入社した年からこの作業をやらされている。こんな作業をいきなり新人にやらせていいのか?と思ってしまうこともあるのだが、とりあえずこういう路線では信頼を得ているのだろうと自分勝手に考え、自分自身を納得させようと試みる。
 22:30ごろ、ようやくリストが完成。素早く荷物をまとめて会社を出る。