突然の移動
 会社に到着するとすぐに資料を取り出し、先週からずーっとやっている次回の番組のリサーチを始める。昨日入手した資料本にざーっと目を通してみる。役に立ちそうで立たなそうな内容だったが、今後何がどうネタになるかわからないので、とりあえず書いている内容は把握するようにしておく。
 昼すぎから電話でリサーチ。東京大学の先生に電話して、星関係のヒジョーに基本的で素朴な疑問をぶつけてみる。東京大学の先生はどの人をとっても非常に親切で、どんなに基本的なことでも非常に詳しく教えてくれる。そのため僕はリサーチの際、まずは東京大学の先生を見つけだし、いきなり電話をかけてしまう。
 15:00ごろディレクターから電話が入る。何でも今日は急遽スタッフルームで作業をすることにしたらしい。仕方がないので急いで荷物をまとめ会社を出る。電車に乗って急ぎスタッフルームに行く。荷物の中から資料を取りだし、再びリサーチを始める。今度は民間のプラネタリウムに電話をしてみる。ここの人も非常に親切で、天体観測のポイント、注意点などをかなり詳しく教えてもらうことができた。
 17:30ごろディレクターが「喫茶店に行こう」と言ってきたので、荷物を持ってスタッフルームを出る。スタッフルームの近くにある適当な喫茶店に入る。この店は僕もディレクターも初めて入ったのだが、入ってみてビックリ。ヤーさんのたまり場だった。そもそも店員からしてみんなヤーさんだった。そこかしこから怪しい話し声が聞こえてくる。

 「35万だよ!35万!早く届けろ!」

 僕らの隣に1人で座っていた人は、携帯で誰かと話をしていたのだが、その内容を聞いていると…

 「俺さぁ、今日網走から帰ってきたばっかりなんだよ」

 などなど非常に怪しいトークが繰り広げられていた。かなり興味津々だったのだが、僕らは僕らで番組のことで頭が一杯だったので、まわりの怪しさなど気にせず、ひたすら番組のネタについて話し合う。
 19:00ごろ喫茶店を出る。ディレクターはそのまま本屋に向かって去っていった。僕も資料本を探したかったので、新宿南口のTIMES SQUAREにある紀伊國屋書店に行く。5階にある天体関連の本を置いてあるところに行き、ひたすら参考になりそうな本を手にとり中をチェックしていく。しかし番組のネタとして使えそうな本が全くなかった。そうこうしている間に時刻は20:00、紀伊国屋の閉店時刻になってしまう。仕方がないので何も買うことなく店を出る。
 紀伊国屋を出て新宿駅まで行き、そのまま帰路につく。