今日の追加ロケに行くのは僕1人。本来ならば僕も今日はテレビ局で行われるスタジオ収録に行かなければならない。だが、ナマズの捕食が撮れないことには編集が進まないので、今日は僕だけ収録に行かず、撮影をしてくることになった。責任重大である。
6:30ごろスタッフルームに到着。昨日、局のディレクターから車を借りたので、その車に機材を積み込んでいく。7:00ごろ、全ての機材を積み込んだところで出発する。
8:30ごろ、佐倉の養殖場に到着する。昨日の水槽のところに行き、すぐに機材をセッティングしていく。9:30ごろ準備完了。早速撮影に取りかかる。水槽にそーっと小魚を入れる。すると昨日と違い、ナマズはすーっと小魚を追いかけていった。ヒゲで小魚をペタペタと触り、グーッと近寄っていった。「いよいよ食べるか!」と思ったところで、ナマズはそのまま違うところに泳いでいった。残念。あと一歩というところだった。しかし昨日よりは脈がある。そう思い、ねばり強くナマズがエサを食べるのを待つ。
そうこうしているうちに、時刻は15:00になる。この調子では今日も失敗してしまう可能性が大きい。このままここで粘っても可能性は薄そうだったので、他の手を考えることにする。養殖場の駐車場に停めてある車に戻り、そこから千葉県庁に電話をかける。そして淡水魚を扱っている研究施設を教えてもらう。すると偶然にも僕が今いる場所のすぐ近くに、ナマズの養殖を研究している機関があった。すぐに電話をかけ、事情を話してみる。すると撮影は全く問題ないとのことだった。
電話を終えるとすぐに水槽の前に戻り、最後のチャレンジとして水槽に小魚を入れてみる。それから30分ほど粘ってみたものの結局食べてくれなかった。ここでこのナマズには見切りをつけ、すぐに機材を撤収し、養殖場をあとにする。車に機材を積み込み、すぐ近くにある県の研究機関に行く。まず最初に担当者に挨拶し、事情を話す。そしてうまい具合にエサを食べてくれるナマズがいるかどうか聞いてみる。すると、僕の要求するような事柄は非常に難しいとのことだった。ナマズは非常にデリケートな魚なので、普段生活している場所から水槽などに移されてしまうと、その水槽に慣れるまで全くエサを食べなくなってしまうのである。今この研究機関には大量のナマズがいるが、全てがいけすで飼われているものである。そこから水槽に移したとしても、すぐにはエサを食べてくれないとのことだった。どうしようか悩んでいると、研究機関の所長が「展示室のナマズはどうだ?」と言ってくれた。展示室のナマズは長いこと同じ水槽で飼われているらしく、エサも定期的にちゃんと食べているとのことだった。「これだ!」と思い、そのナマズを撮影させてもらえるようにお願いする。
とりあえず展示室のナマズを見せてもらう。すると若干小柄ではあるが、ちゃんとしたナマズが底の方でじーっとしていた。これだったらうまくいくだろう。そう思い、ここで撮影さえてもらえるよう再度お願いする。先方としては撮影は全く問題ないようだった。しかしこのとき時刻は既に18:00。普段ここのみなさんは17:00で全員帰ってしまうため、これからの撮影は無理とのことだった。仕方がないので明日の朝一番から撮影させてもらうことにする。
これでようやくうまく撮影できるかもしれない。ただ一つ心配なことがある。水槽のナマズは普段、魚の切り身を与えられている。そのナマズがいきなり僕が放った小魚を食べてくれるかどうか、かなり怪しいのである。とは言っても、今となっては食べてくれることを祈るしか方法がない。
19:00ごろ佐倉を出発する。スタッフルームに戻ったのは21:00ごろだった。ここで機材を一旦降ろし、スタッフルームに運び込む。そして局のディレクターと明日のことについて打ち合わせをする。
22:00ごろ、スタッフルームを出て帰路につく。