今日こそナマズにエサを食べてもらわないと、かなり大変なことになってしまう。そういうわけで、追加ロケも今日で3日目。今日も僕1人で出発である。
7:00ごろスタッフルームを出発。8:30ごろ佐倉に到着する。まずは昨日まで行っていた養殖場に行き、預かってもらっていたエサ用の小魚とザリガニをもらいに行く。それらを持って9:00ちょうどに県の研究施設に到着する。
まずはセッティング。水槽への映りこみを消すために、背景全てに黒布を貼り付ける。そしてカメラを立て、照明をセッティングする。試しにちょっとだけ照明をつけてみると、泳いでいたナマズが全て、身隠し用のパイプの中に逃げ込んでしまった。これはまずいと思い、すぐに照明を消す。おそらく照明をつけたらすぐに逃げてしまうだろうから、仕方なく今日はノーライトで撮影することにする。
10:30ごろ、ようやく撮影準備完了。早速撮影に取りかかる。水槽にエサ用の魚の切り身を入れてみる。すると無情にも無反応。いやーな雰囲気が辺りを包む。とりあえずもしかしたら食べるかもしれないので、じーっと様子を見ることにする。しかしナマズにエサを食べる様子は見られない。それどころかエサに寄りつこうともしていない。これはかなりヤバイ。エサを糸で吊し、ナマズの目の前に持って行っても全く食べる様子はない。むしろそのエサから逃げる始末である。この如何ともし難い状況が長く続く。
14:00ごろ、とりあえず現状の打開策を考えてみる。今やっている実験をひとまずやめ、ナマズの好物、小エビを投入してみることにする。エビは生きたエビではあるのだが、ナマズの好物ということろに期待してみることにした。投入直後、ナマズは全く無反応だった。ところがエビが自らナマズに近寄って行ったとき、パッと身体を前に突きだし、エビを食べようと試みた。そのときエビは逃げてしまったが、とりあえずこれでナマズがエビを食べる意志を持っていることが確認できた。ここまでくれば後は根比べである。ナマズがエビを食べてくれるのをひたすら待つ。
これでうまくいくだろうと思っていたのだが、現実はそんなに甘いものではなかった。普段は動かない切り身のエサを食べているナマズなので、動くエサには慣れていないのか、エビを追いかけるも全く捕まえることができないのである。せっかく食べる意志があることがわかったのに、これでは意味がない。結局今日はこの状態でタイムオーバー。撤収せざるを得なくなってしまった。
ひとまず事態をチーフのディレクターに連絡する。すると「撮れなかったのなら仕方ない。早く帰ってこい」と言われた。僕はてっきり激しく怒られるものだと思っていたのだが、案外そっけない対応だった。この対応が何を意味しているのか、それを考えるとちょっと怖いものがあるが、とりあえず機材を撤収して素早く研究所を出る。
21:00ごろ東京に到着。そのままテレビ局近くのオフライン編集室に行き、スタッフのみんなと合流する。ここでみんなで今後の素材集めについての話をする。
22:30ごろ、僕はオフライン編集室を出てスタッフルームに移動する。機材を全て片づけ、23:30ごろスタッフルームを出る。とりあえず今日はこのまま帰ることにする。