担当番組の変更
 今日は局でレギュラーの企画打ちが行われる。そのため、昨日の夜の段階で大宅壮一文庫に記事複写依頼書を送っておいた。そして同じく昨日、ディレクターとネタについて話をしているとき、「この本を明日の朝一番で入手してきといて」と言って本のタイトルを告げられた。昨日のうちにネットの図書館蔵書検索で本を所有している図書館を調べて、今朝一番に蔵書があった新宿区立四谷図書館に行く。素早く本を見つけ、貸し出し手続きを行い図書館を後にする。
 10:30ごろスタッフルームに到着。ディレクターは既に来ており、すごい勢いで企画書を打っていた。僕は借りてきた本をディレクターに渡すと、すぐにリサーチに取りかかる。今回のテーマは「朝食」なので、昨日の段階で目星をつけておいた先生たちに電話をかけまくる。
 12:30ごろ、ようやく企画書が完成。プリントアウトした企画書を持って急いでスタッフルームを出る。ディレクターと一緒にタクシーに乗り込み、急ぎ局へ向かう。13:00ちょうど、局に到着。ディレクターは打ち合わせが行われる部屋へ、僕は企画書をコピーするために編成のフロアに向かった。速攻でコピーを済ませ、僕も打ち合わせが行われる部屋に移動する。コピーしたてホヤホヤの企画書をテーブルの上に置いていく。
 ほどなくして企画打ち合わせが始まる。まずは僕らのプレゼンテーションから。ディレクターが朝食をテーマに、企画書を読みながら説明をしていく。プレゼン後にプロデューサー、監修者から感想、質問などが出てくる。ただ、雰囲気としては悪いものではなく、もうちょっとネタを加えていけばこのネタでも大丈夫というような雰囲気だった。
 続いては残り2社のスタッフからのプレゼンテーション。なんと今回は非常に珍しいことに、残り2社のネタがバッティングしていた。同じネタで同じような内容だったため、プレゼン次第でどちらにするか決めるということになった。ちなみに両社とも、今回がデビューのディレクター。それがいきなりネタのバッティングというのは厳しいだろう。そう思いつつ両社のプレゼンテーションを聞いていく。結局、この間一緒に飲みに行った人(今回ディレクターデビューする人)の内容の方が若干リードしており、結果的に彼がネタを持っていくことになった。
 15:00ごろ企画打ち合わせが終了。ディレクターはそのまま会社に向かう。僕は社内のもう1班の手伝いのため局に残って作業をする。もう1班の今回のネタは「まゆ毛」なのだが、今はロケの仕込みが非常に大変そうな状態。そのため僕も今日、明日ともろもろ手伝いをすることになった。今日は番組のメインのタレントの顔写真を、局の広報からもらえるよう申請をする。広報に行き、番宣用写真のファイルを見せてもらい、その中からめぼしいものをピックアップして現像依頼の用紙を提出する。そして作業連絡表を記入し、プロデューサーとチーフプロデューサーのハンコをもらい、広報に提出する。これらの作業が終わったところで、僕も局を出て会社に向かう。
 17:00ちょっと前に会社に到着。まずはたまっている請求書の処理、そして交通費の精算を行う。作業の途中で用事があってスタッフルームにいる別班の先輩ディレクターに電話を入れる。するとそのとき、「悪いんだけどさぁ、やっぱり今回の実験の被験者やってくれない?」と言われた。別班の今回のテーマは「まゆ毛」、そして今回の実験とは「まゆ毛の本数を数える」というものだ。この実験については前々から話は聞いていた。そして絶対に僕は被験者になりたくないと思っていたものでもある。というのも、この実験ではまゆ毛を1本ずつ抜きながら本数を数えていくため、最終的にはまゆ毛がまるっきりなくなってしまうのだ。こういう実験であるので、被験者がどうしても見つからず、結局身内でやることになってしまったのだ。どうしてもやりたくないのだが、こればかりは仕方がない。やるからには潔くまゆ毛を抜かれよう。そう思い、決意を固める。ちなみに撮影日は24日の日曜日。撮影後は美容室代とまゆ墨が支給されるらしい。「そんなもんいらないからまゆ毛を抜かないでくれ!」と心の中で叫びつつ、先輩ディレクターには「わかりました」と返事をしておく。
 19:30ごろ、一通りの作業を終える。すると遠くで手招きする上司(取締役)が見えた。走って上司のところに行く。話の内容はわかっている。次の番組についてだ。実は今回、僕の担当番組が変更になるのだ。年明けぐらいから僕の担当番組が変更になるという話は出ていたのだが、具体的にいつごろ、どの番組に異動になるかが全く決まっていなかった。2週間前ぐらいにようやく異動先が決まり、連絡を受けた。そして次会社に行くときに、異動先の番組のプロデューサーと話をすることになっていたのだった。
 話はたいしたことなく、これまでの番組から次の番組に移るにあたっての心構えのような話がメインだった。肝心の異動時期についてはまだ未定とのことだった。僕としては異動するのであれば、今すぐが一番都合よい。そうでなければ再び現在のレギュラーがかかってくるため、次のチャンスは3月下旬になってしまう。そう言うと異動先の番組のプロデューサーも納得してくれ、とりあえず今の番組のプロデューサーと相談してみると言ってくれた。
 ちなみに新しく担当する番組は、今までの番組とそもそも局が違う。時間帯も全く違う。今度の番組はゴールデンタイムの60分枠。これまでとはおそらく視聴者層が全く違うのだろう。ゴールデンの番組を担当するのは初めてなので、非常に興味深い。ここで一気にキャリアアップを図りたいところだ。
 20:00ごろ、会社での作業を全て終える。荷物をまとめて会社を出る。今日はスタッフルームにも寄らず、そのまま帰路につく。