金色の砂地

三軒茶屋から東急世田谷線に乗り、窓の外の景色を見ながら適当な場所で降りてみることにしました。カメラを片手に臨戦態勢のまま窓の外をじっと見ていると、座席に座っていた地元のおばちゃんが僕に話しかけてきました。

「玉電（世田谷線の旧称）の沿線には見所がいっぱいあるよ」
「え？どんなところがあるんですか？」
「次の『宮の坂』って駅の前に八幡宮っていう神社があって、そこで昨日から祭りをやってるよ」
「おぉ！そうなんですか！？」

ということで宮の坂という駅で降りて祭りを見に行くことにしました。この駅で降りたのは今日が初めて。たしかにおばちゃんが言っていたように、駅のすぐ前に神社が見えました。近づいていくと威勢のいいかけ声が。見てみるとどうやら御輿が神社に到着する寸前のもよう。ちょうどいいタイミングに到着した僕は御輿の写真を撮りまくってみました。

神社の境内に入ってみると屋台がずらーっと並び、その間に所狭しと多くの人たちがひしめき合っていました。境内の一角で気になったのは相撲の土俵。どうやら祭りの中で奉納相撲のようなイベントが行われたらしいのです。相撲自体は既に終わり、土俵は誰もが自由に入ることができる遊び場に。見るとたくさんの子どもたちが土俵にのぼり、みんな繰り返し繰り返し何度も相撲をとっていました。土俵で子どもたちが遊びまわる様子を撮影したのが今日の一枚です。