4-06 自分の望む番組を担当できるのでしょうか?
 結論から先に書きますと、「可能性はあるが保証の限りではない」というのが正直なところです。まず、今現在放送されている番組で自分がどうしてもやりたいものがある場合、まずはその会社に所属しなければなりません。その上で担当プロデューサーに自分がその番組をやりたい旨を伝えます。そうすると、もしかしたらその番組の担当にしてもらえるかもしれませんが、これは保証の限りではありません。
 例えばテレビ東京の「出没!アド街ック天国」が大好きな人がいたとしましょう。どうしてもアド街のスタッフになりたいと思った場合、テレビ東京に入っても意味がありません。番組によっては局が作っているものもありますが、今やほとんどの番組は外部の制作会社が作っています。アド街も例にもれず、制作会社が作っています。これの見分け方はテレビ番組の最後に出てくるエンドロールです。エンドロールの「製作・著作」や「制作協力」といったところに制作会社の名前らしきものがあれば、その会社が作っていると考えた方がよいです。アド街の場合は「ハウフルス」という会社が作っていますので、どうしてもアド街を作りたい場合はハウフルスに入らなければなりません。ハウフルスに入る方法は正社員採用試験を受けるなり、契約として働くなり、アルバイトとして潜り込むなり、何かしら方法はあるでしょうが、とりあえず入り込んでしまえばこっちのものです。とりあえずハウフルスに入ったとしましょう。そこでまずは担当番組を告げられます。それがアド街じゃなかったとした場合、いきなり「アド街じゃなきゃイヤだ」といってもどうにもなりません。とりあえず与えられた担当番組をまっとうにこなしていき、そういう日々の中で機を見て自分の担当番組のプロデューサーなりアド街のプロデューサーなりに「実はアド街をやりたいんです」と言い続けます。そうすると、もしかしたらいつの日かその希望が叶えられるかもしれません。場合によってはアド街のプロデューサーが「こいつはアド街向きじゃないからうちではいらない」といって永遠にアド街の担当になれない可能性もあります。もしくは現在の担当番組のプロデューサーが「アド街やりたいって言う気持ちはわかるけど、今うちの番組ではこいつがいなくなったら大変だから他にはうつせない」ということで異動させてもらえない場合もあります。このように自分のやりたい番組を実際に担当できるかどうかは、自分の努力だけではどうしようもない部分があります。
 なお、今現在放送されていない番組で、自分が何かおもしろい企画を考え、それを番組にしたいという場合があります。これは実力次第でどうにでもなります。その企画が本当におもしろいものであり、今現在の視聴者のニーズに合うものであれば実現の可能性は大です。ただ、制作会社によっては得意な分野と不得意な分野があります。例えばドキュメンタリージャパンや現代センターのような、ドキュメンタリーバリバリなところに所属していて「めちゃイケ」のようなバラエティをやりたいと言っても実現する可能性は低いでしょう。ですから、番組制作会社を選ぶ際は自分のやりたいジャンルと近いものを得意としている会社を探しだし、そこに入った方が自分自身の企画を実現させるには近道でしょう。