街角散歩

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2006年3月21日

山の稜線

山の稜線

今日は久しぶりに定時退社です。ホントは今日休んで4連休という手も考えたのですが、やることがあったので、とりあえず出社して午後半休をとろうともくろんでいました。しかし一度出社すると、そのままずるずるやることが増えてしまい、いつのまにやら定時終業の時間になってきたのです。そのままだと定時後もズルズルと残ってしまうことになりそうだったので、「帰ります!」と周囲のみなさんに告げて、ソッコー会社を出ました。で、そんなに早く出て何をしているかというと、今、京都に来ています。

実は明日、うちの大学の卒業式が行われるのです。卒業して8年も経つのに、今さら卒業式も何もあったもんじゃないと思うかもしれませんが、これが実は関係あるのです。卒業式の後に行われる学部別パーティで同窓会総会が行われます。で、僕は学部の同窓会の役員だったりするので、その総会には出席しなければならないのです。普通、同窓会の役員なんていうのは年配の方々がやっていることが多いのですが、うちの学部は特殊な事情がありまして、僕らの代が第一期生なのです。要するに新設学部なわけで、同窓会役員のほとんどが僕らの代なのです。明日、18:00からの総会に先立って、14:00から京都駅とくっついてるホテルグランヴィア京都で同窓会役員会が行われ、そこで最終的な議決をとって総会に望むことになっているのです。

14:00に京都と言うことであれば、明日の朝、東京を出発しても余裕で間に合います。しかし!せっかく京都に行くんだったら、お散歩カメラマンの僕としては写真をとらないわけにはいかないじゃないですか。いや、そんな義務感は別にないのですが、京都なんてそうそう簡単に行ける場所じゃないので、せっかくのチャンスは生かしたいと思い、前日入りすることにしたのです。というわけで、19:00に会社を出てそのまま東京駅に直行し、新幹線で京都に向かいます。22:30ごろ京都駅に到着。こんな時間に到着しても外は真っ暗です。しかし以前日記で書いたように、夜の京都はこれまた一種独特の雰囲気があって、素敵な世界が広がっているのですよ。

実を言うと今回最も期待していたのは、「もしかしたら桜が咲いていたりはしないだろうか?」ということ。都内ではあとちょっとで開花というところなので、もしかしたら京都のソメイヨシノでない種類の桜は早めに開花したりしてないだろうかと期待を抱いていたのです。ところが!世の中そんなに甘くはありませんでした。そもそも東京よりもつぼみが固く締まってます。むしろ東京の方が開花は早いのではないかというような状態。そもそも今日の京都はヒジョーに寒い。東京よりも格段に寒いです。そんな状態で桜が咲いているはずもありません。しかし一縷の望みをかけて、とある場所へ向かってみました。それは円山公園。みなさん円山公園ってご存知ですか?有名な八坂神社と隣接する巨大な公園があるのです。そこにはそれはそれは有名な巨大なしだれ桜があるのです。この桜の開花のタイミングがどんなだったか全く覚えてないのですが、もしかしたらまかり間違って早く咲いているかもしれないと思い、ひとまず向かってみました。知恩院側から公園に入ってみると、いきなり明るくライトアップされているしだれ桜を発見!もしやもう咲いているかもと思って近づいてみると・・・咲きそうな気配も感じられない状態でした。むしろ現状では枯れ木と言っても過言ではない様子でした。ライトアップされていたのは、まもなく開花なので、それに備えて早めに準備していたということなのでしょうね。

このしだれ桜、別名「祇園の夜桜」といい、今でこそ照明でライトアップしてますが、その昔はかがり火を焚いて桜を照らしていたようです。かがり火に照らされた桜、すごく見たいと思いませんか?もはやそんなのは見ることできないのでしょうが、風流でしょうねぇ。ちなみに、JR東海の「そうだ京都、行こう」の現在のCMはこの桜を取り上げてます。今回のCMは夜桜の映像に舞い散る桜の花びらをCG合成しているのですが、これがまた見事なのです。もしまだ見てない方は日本テレビ「京都心の都へ」(土曜日22:54〜)を見てみてください。この番組はJR東海の提供なので、番組の後、必ず「そうだ 京都、行こう」のCMが流れます。

ちなみに今日の写真は、しだれ桜すぐ近くの池周辺を撮影したもの。この写真は30秒間シャッターを開きっぱなしで撮ったもの。緑色の光は街灯、柳の奥にうっすらと横にのびる線は山の稜線です。この円山公園、夜訪れたことはあまりなかったのですが、よくよく見てみるとヒジョーに趣き深くて、いい感じなのです。しかもこの緑色の照明が想像以上に幻想的な雰囲気をあおってくれてるんですよ。山の稜線が紫がかっているのは、山の向こうの街明かりではなく、月明かりです。この写真を撮っているときはちょうど月が昇る直前で、撮り終わってしばらくしてから、ちょっと外れた場所から月が昇ってきました。

日本には昔から「山紫水明」という言葉があったり、枕草子で「春はあけぼのやうやう白くなりゆく山ぎわ」なんて一節が書かれていたりしますが、こういう言葉が表す自然現象をホントに見ることができたのは、京都で生活していた大学時代でした。今や京都は歴史的な建造物などは残っていつつも、日本の中ではけっこうな都会です。でも、昔の人が語った、移ろい行く季節の美しさは今の京都でも見ることができるものなのですよね。今夜もまたそんな季節のワンシーンを見ることができたような気がします。

アップロード日時 : 2006年3月21日 03:15    撮影場所 : [ 京都 ]

地図

撮影詳細情報

撮影情報
撮影場所 円山公園
撮影日時 2006年3月21日 00:52
カメラ情報
カメラ Canon EOS 20D
フォーマットサイズ APS-C
ISO感度 100
露出プログラム 絞り優先AE
露出補正 -1/3EV
露出時間 30秒
レンズ情報
レンズ EF24-70mm F2.8L USM
焦点距離 24mm
絞り f/5.6

関連写真

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