真夏の海岸

先週の土曜日、この日は僕が祇園祭を撮影するため京都に向かった日なのですが、京都に到着したのは夜。実はこの日、朝一番から別のことをやっていたのです。この日は僕の出身学部の東京支部の同窓会が行われていたのです。僕は学部同窓会の役員なので、同窓会のイベントがあると運営スタッフとして必ず参加しなければなりません。ちなみに、同窓会と言えば夕方からの飲み会的なものをイメージしてしまいそうですが、僕らの学部はなぜかそういうことやらず、特別なイベント的なものが多いのです。この日行われた同窓会イベントはなんと「地引き網」。同窓会で地引き網という全く関連性を見いだせないワードが並んでいるのですが、何はともあれ同窓会のイベントで行ったのは地引き網だったのです。今年のはじめに同窓会の役員メンバーで「今年のイベントどうする？」みたいな話をしているとき、一人やたらと「地引き網をやりたい！」という人がいたのです。最初はネタかと思っていたのですが、結局ホントに地引き網をやることになってしまいました。

当日、幹事メンバーは6:30に品川駅に集合し出発しました。向かった先は茅ヶ崎。そういえば夏に茅ヶ崎を訪れたのは今回が初めてです。茅ヶ崎自体、これまで何度か訪れたことがあるのですが、それは冬だったり秋だったり、はたまた大晦日だったりと、いわゆるシーズンオフの時期にしか訪れたことがなかったのです。今回は思いっきり「オン」のシーズンに訪れることになりました。海岸に着くと、海にはすごい数のサーファーがプカプカ浮かんでいて、まさに想像通りに茅ヶ崎のイメージ。そんな光景を横目に僕らは地引き網の準備に入ります。地引き網と言っても沖に繰り出してトロール網を引くわけではありません。網元さんが海岸近で網を設置していてくれて、それをみんなで引っ張ってとれたものをその場で食べるというものなのです。僕は現地でバーベキューの用意、残りの幹事メンバーは茅ヶ崎駅に参加者を迎えに行きます。

9:30ごろ参加者が全員そろい、いよいよ地引き網スタート。網は想像以上にでかく、引いても引いてもなかなか砂浜に上がってきません。参加者のみなさんはひたすら網を引き続けます。そういう僕は同窓会のオフィシャルカメラマンなので、自ら網を引くことはせず、ひたすら写真を撮りまくっていました。そもそも海水で濡れた手でカメラを触ることほど怖いことはないので、飛び散った海水がカメラにかかることがないように気をつけながらひたすらシャッターを切り続けます。

20分ぐらい引き続けてようやく網が砂浜に上がってきました。中を見ると膨大な数のアジやイワシがピチピチはねてました。中にはイカや小型のサメまで入ってました。そんな獲物をすぐまささばいて、刺身にして食べ、焼いて食べ、炒めて食べてと、とにもかくにもひたすら食べ続けました。

参加者がひたすら食べ続けている中、僕はせっかく茅ヶ崎まで来たのだからと思い、夏の海の様子を撮影しまくってました。折しもこの日は珍しく快晴。真夏の照りつける陽光がジリジリと降り注ぐ中、水分を含んだ涼しげな海風がとても気持ちいい日和でした。そんな中で撮影したものの一枚が今日の写真です。水平線の中央からちょっと右側にポツンと見える突起物は烏帽子岩です。超広角レンズで撮影しているため小さく見えますが、実際はけっこう近くに見えました。

何はともあれこの一日で「夏の海」っぽい写真はかなりの枚数を撮影しました。この夏、ちょこちょこアップする予定なのでお楽しみに。