街角散歩

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2012年4月 8日

花天井の並木道

花天井の並木道

桜が満開を迎えるこの時期、昨日アップしたのは神田川、目黒川という川沿いの桜並木。今回のこの写真は道路沿いの桜並木。その名も「播磨坂桜並木」という場所です。

播磨坂と言ってピンと来る人は少ないかもしれませんが、三田線白山駅と丸ノ内線茗荷谷駅の真ん中あたりに位置する坂道です。この道、地図で見てみると異様の道幅が広いことがわかります。実はこの道が広いのには意味があるのです。

第二次世界大戦後、戦後の復興事業の一環として復興区画整理事業が立案されました。東京の街は戦争で甚大な被害を被ってしまったので、復興するときに本来理想とすべき街へと作り変えようと計画したのです。なのですが、復興のための予算も限られているわけで、道路整備にだけ潤沢な予算を配分するわけにはいきません。立派な計画を立てながらも実現されないままペンディング状態にされてしまったものが膨大に出てきました。

「都市交通の基本は環状道路と放射道路の組み合わせ」という基本概念は戦前からあったのですが、戦後のタイミングで一気に整備しようと環状1号から8号まで計画されました。このうち環状8号、環状7号などは完成。今もまさにそのままの名前で呼ばれています。環状6号は山手通り、5号は明治通り、1号は内堀通りとして完成。2号から4号は部分的に開通しつつも完成には至っていない路線です。

長々と前フリを書いてしまいましたが、この播磨坂は環状3号線の先行開通部分です。環状3号の既開通部分は外苑東通り、言問通り、三ツ目通り。なのですが、これらの道路は元々存在していた道を可能な範囲で拡幅して整備したもの。一方の播磨坂は戦後の復興計画で新たに作られた新設道路です。道幅をゆったりと広くとり、車道と歩道を明確に分離、中央分離帯を遊歩道として整備するという、車にも人にも優しい理想的な設計です。

ちょうど今、汐留・新橋エリアであたりで環状2号線、通称マッカーサー道路の工事が行われています。マッカーサー道路と呼ばれているだけあって、ここも戦後すぐに計画された道路です。なのですが、実際に工事が始まったのは計画から60年以上の時を経た21世紀に入ってから。環状3号線の播磨坂もあと数十年したら道路工事が再開して外苑東通りと接続する日がやってくるかもしれませんが、今はまだそんな気配は微塵も感じられません。

今はただ、戦後の混乱期にがんばって道を拓きつつ桜の木を植えてくれた当時の人たちに感謝しつつ、未完の環状道路の未来に思いを馳せてみました。

アップロード日時 : 2012年4月 8日 03:03    撮影場所 : [ 文京区 ]

地図

撮影詳細情報

撮影情報
撮影場所 播磨坂桜並木
撮影日時 2012年4月 6日 14:51
カメラ情報
カメラ FUJIFILM X-Pro1
フォーマットサイズ APS-C
ISO感度 200
露出プログラム 絞り優先AE
露出補正 ±0EV
露出時間 1/250秒
レンズ情報
レンズ LEITZ WETZLAR Elmar 1:4 / 135mm
焦点距離 135mm
絞り f/11

コメント

コーヒーさん、

このところ、見事な桜写真ばかりですね。今日の「播磨坂桜並木」は実に綺麗ですねえ。
私もお寺巡りに公園巡りであちらこちらの桜の写真を撮っています。

ピントは自動シャッターですが、まだまだ十分に使いこなしてはいません。
十分に慣れるようにどんどんシャッターを切るつもりでいます。
(CanonEOS60Dにて、またはペンタックスK?rにて)

投稿者 Tjinn : 2012年4月 8日 07:50


>Tjinnさん
播磨坂桜並木は狭いエリアにかなりの数の桜が密集しているため、かなりの迫力でした。カメラはEOS 60DとK-rをお持ちなんですね。いずれもよく写りそうないい機種ですね。

投稿者 コーヒー : 2012年4月 9日 00:53


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