窓明かりの造形

ここの展望台は何よりも眺望のよさに驚かされます。展望エリアの窓がすごく広いので、視界いっぱいに東京の景色を楽しむことができます。えてして古い建物ほど展望スペースの窓が小さかったりするもので、さすがに完成してまだ間もない六本木ヒルズは展望フロアの構造もちゃんと考えて作られています。

展望台を訪れて驚いたのはその眺望のよさだけではありません。そこにいる人たちのほぼ全てがカップルなのです。どこを見てもカップルだらけ。完全なる偶数の世界です。ここ最近訪れた、サンシャイン、ランドマークタワーの展望台でもカップルはそれなりに多かったですが、ここまでカップルだらけではありませんでした。六本木という場所柄、カップルが集まりやすい傾向にあるのでしょうね。

今日の写真は、そんなカップルたちの様子を撮影したものです。展望台は床も天井も光沢のある造りで、いろんなものが反射して見えます。展望台では外が明るいため、自分よりも窓側にいる人たちは全員シルエットに見えます。そんなシルエットがさらに光沢のある床に反射して、一種独特の光景を形作っていました。東京の眺望だけでなく、光と影の造形をも楽しむことができるこの場所。思いのほか気に入ってしまいました。